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ロンドンパラリンピックの柔道(視覚障害)女子52kg級の日本代表 半谷静香選手に、試合前の緊張や怖さ、プレッシャーを克服する方法をお聞きしました。

☆半谷静香選手
「自分もとても緊張しやすくて、試合の日は落ち着かなくてワタワタしている感じなんです。だから参考になるか分からないんですけど…。ただ、眠れない日が続いたときはなぜか試合前日は眠れるんです。そこには絶対の自信があるので“眠れないのなら眠れないで大丈夫!”と思っています。逆に眠れているときは“調子がいいんだな!”って思うようにしています。自分に都合よく、ポジティブに(笑)。

試合当日はすごく焦っているときもありますし、反対に実感がなくて試合直前にいきなり緊張することもあるのですが、まずはウォーミングアップで、緊張を忘れるくらい1回汗をかいて息をあげればなんとかなるでしょ、と。基本的に楽観的な性格なんですね。それでもプレッシャーを感じるときはずっと歌を歌っています(笑)。

でも、どこかで一度は集中しないと試合にダラダラっと入ってしまうので、柔道ノートを見返したりもします。書いてある内容は、メンタル面よりも技術面が多いんですが、時間のない試合前にできることはそれほど多くないので、コーチに注意されたポイントや自分でここを気をつけてやりたいと書いた部分を中心に確認します。このノートをちらっと見ることで、試合の直前でも忘れていたことが戻ってきたりするので、どうしても落ち着かないときは柔道ノートを見ることもありますね。

あとは…、自分はそんなに集中力が長く持たなくて早めに切れてしまう方なんですが、少しでも集中を深められるように、試合が終わった時にどうなっているかを想像したりします。こうなりたい、じゃあどうしよう、そういうことを一瞬で想像します。今日はイケる。終わったらメダルを持ってる。メダルを持って絶対焼肉してる、とか(笑)。そういう楽しみが待っているなら、いますごくプレッシャーがあってこころが辛くてもがんばれる、と思うようにしています」

いかがだったでしょうか? プレッシャーを上手にいなす方法をいくつも用意し、自分のこころやからだの状況と向き合いながら方法を選ぶ、という半谷選手のアプローチがとても印象的でした。みなさんもぜひ参考にしてみてください!

Reported by チアアップ!編集部

半谷静香Shizuka HANGAI

1988年7月23日、福島県生まれ。生まれつき弱視の障害があったが、高校までは普通校に通う。兄の影響で中学から柔道を始め、大学時代に視覚障害者柔道に出会う。2007年に行われた第22回全日本視覚障害者柔道選手権大会48kg級で優勝を飾ると、国内を代表する選手に成長し、数々の国際大会に出場。大学卒業後には小川道場で稽古を重ね、ロンドンパラリンピックに女子52kg級代表として出場、7位入賞を果たした。現在はエイベックス・グループ・ホールディングス(株)に所属。2016年のリオパラリンピック出場を目指し、稽古に励む日々を送っている。