3大会ぶりの五輪出場を決めているバスケットボール女子日本代表。いよいよ8月に迫ったリオデジャネイロ五輪を前に、主将の吉田亜沙美選手(JX-ENEOS)に色々とお話を伺ってきました!

リオ五輪 女子バスケ日本代表 内定選手 メンバー一覧


Q:バスケットプレーヤーの必需品であるバスケットシューズを選ぶときに気にしていることはありますか?

最初はやっぱり見た目で選んじゃいますね。見た目が気にいるシューズがあったら履いてみて、足にフィットしたらそれにします。カッコよくても足に合わなかったらやっぱり違うバッシュにしなければならないので。高校生くらいの時、膝を痛めていたんですが、その頃に初めてNIKEさんを履いたらクッションが全然違うなって。“エア”のクッション性が膝にも良いというのもあり、それからはずっとNIKEさんを履いています。ジブン好みにカスタマイズできるiDのシリーズがあるので、そこでよくバッシュを選んでいますね。

Q:クッション性と聞いて、バスケットではリバウンドを連想したのですが、吉田選手はガードの選手にも関わらず、すごくリバウンドを多く取るプレーヤーですよね。何かコツ、のようなものはあるのですか?

感覚で取っていることも多いので難しいですね(笑)。シュートが放たれた瞬間にここに落ちるかな、みたいな感じで行くことも多いですし、もちろんセンターが2人いるんで、その選手たちの邪魔にならないところに入り込んでいくようにはしています。あとは、シュートを打った場合、やはり逆サイドに落ちる確率が高いので、そこへは意識的に飛び込んでいますね。でも自分がリバウンドを取れているときは感覚で飛び込めている時が多い気がしますし、体が反応してという感じなのでコツと言われても難しいですね(笑)。

Q:吉田選手はチームの司令塔であるポイントガードを務めてらっしゃいますが、どういった視点で攻撃を組み立ててらっしゃいますか?周辺視野という意味で、どれくらい周りの選手の動きが見えているのでしょうか?

周りの選手の動きはやはり見えていますよ。もちろん全部ハッキリではないし、ぼやっと見ているときもあります。視界としてはっきり見えていなくてもこの辺に合わせてくれているんだろうな、という選手同士の信頼感もありますね。ですから、ここにパスを出せばきっと取ってくれるだろうなという感覚があるし、だいたい場所にパスしていますね。人にパスを出すのではなくて、場所に。リードパスするときも、人にパスをすると絶対後ろ側に行ってしまうので、やはり走っていって最後にフィニッシュできる(シュートを打てる)ところを見て、そこにパスするようにしています。


Q:リオ五輪出場を勝ち取ったアジア選手権(2015年9月)について少しお話を聞かせてください。中国との決勝戦を85対50という歴史的な大差で制したわけですが、強さの源には何があったのでしょうか?

準決勝のチャイニーズ・タイペイ戦の内容が非常に悪かったのですが、それでも勝ちきれたというのがまた日本の強さになったと思います。そこで吹っ切れたというか、悪いものをそこで全部出し切れて、もう決勝の中国戦に向かっていくだけだ!というように選手みんなが変わっていました。もちろん中国が相手でしたしスコアももっと競ると思い、厳しいゲームになるとは思っていたんです。中国からすれば予選リーグでも日本に負けているし、その時よりもハードに来るという想定は選手全員にありました。でもそれに負けずに自分たちも当たっていこうというのはありましたし、みんな本当に我慢して我慢してディフェンスして走るということを40分間フルにできたことで、素晴らしい結果を出せたと思います。

Q:35点差つくとはやっぱり思っていなかったですか?

思ってなかったですよ!(笑)

Q:結果的に35点差をつけてアジアで優勝し、オリンピックの出場権を獲得しましたが、リオの本番でも活かせる試合だったという感覚は選手のみなさんにあるのでしょうか?

そうですね。少しずつでも確実に日本は強くなっていると思います。でもアジアでチャンピオンになったというだけですし、世界との差はまだまだ広がっているとも思います。今この時期にしかできないことを選手全員で全力でやることによって、もっともっと良いチームになっていくと思っています。これから海外遠征だったり色んな国の選手と戦ってみて肌で感じる部分も絶対あると思いますし、色んな経験を得てオリンピックに向けてまた強くなっていきたいと思います。もちろんアジアでチャンピオンになった経験はチームとしてすごく自信になりましたし勢いが付いた部分もあるので、良い意味でそこを一つの通過点としてこれからまたやっていきたいです。今はオリンピックでメダルを狙うという高い目標をもってまたスタートしていますので、去年よりも良いチームを作りたいし、それにチャレンジできるというのがやっぱり楽しみですね。

Q:「この時期にしかできないこと」とおっしゃいましたが、具体的にはどういったことになりますか?

やはりフィジカルの部分、世界と戦っていく上では体のあたりの強さだったり、40分間動き回れる体力だったり、その部分を強化していく必要があると思っています。スキル(技術)は今ここから一気にうまくなるかと言ったらそれはちょっと難しいので、この時期はやっぱり体力。そのベースを高めることで、体を強くして、あたりに耐えられる体の使い方を学びたいです。その上で、しっかりとチームをひとつに作っていかないといけないので、チームとしてのルール、オフィンスやディフェンスのルールも徹底していきたいです。早い段階でチームの基礎を作れれば、あとはもう調整というか合わせていくだけだと思うので、いまはまだ代表選手の選考段階ですが、その中でもひとりひとりが自分のバスケットをどれだけ出せるかということを大切にしたいです。私は1番(ガード)なので、それこそ他の2番、3番、4番、5番の選手がのびのびとバスケットできるようにするのも役割だし、そこを引き出してあげるのも私の仕事だと思っています。チームを作っていく上でもポイントガードは大事なポジションだと思うので、頑張っていきたいなと思います。

取材・構成/チアアップ編集部

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